121 特定の願望を細かくイメージせずにおまかせにしたほうがいい理由(2)※リライト予定

【特定の願望を細かくイメージせずにおまかせにしたほうがいい理由(2)】

特定の願望を細かくイメージせずにおまかせにしたほうがいいのは、
・私たちが考えつく願望はベストなものではないから
・潜在意識のほうがベストに近いものをわかっているから
と>>86で書きました

二つ目の理由は、
・私たちが考えつく願望はベストなものではないから
というところは同じですが、その原因として
・未来がどうなるか事前にはわからないから
というところが違います

また人工知能で説明しますね

とにかく与えられたデータを完璧に学習する人工知能Aと、データに必要以上にこだわるよりはだいたい合っていればいいから自然な考えで学習しようという人工知能Bがいたとします

2人に同じデータを渡して学習してもらい、学習が終わった後に同じデータで復習させると、

人工知能A
データそっくりそのままを再現できる
100点満点取れる

人工知能B
だいたい同じものを再現できるけどぴったりには再現できない
85点とか90点とか合格点は取れる

となります
どちらの人工知能が賢いと思いますか?

一般的に人工知能Bのほうが性能が高くなります
なぜだと思いますか?

2人に全く新しいデータを与えたら、どう判断するか考えてみてください

Bはデータにこだわりすぎず自然な考えを学習しているので、学習のときにデータになかった新しい状況にもだいたいうまく対応できます
Aは学習のときに見たデータに完璧に合わせようとしすぎて無理がある考えを学習してしまったので、データにない新しい状況にはうまく対応できないのです

そのため、人工知能を学習させるときには、与えたデータに完璧に合わせた学習にならないように、人工知能(Aの状態)に「そんなに正確にしなくていいから、もっとゆるくていいから自然に考えて」と命令しながら学習を進めます(Bの状態)
学習するときのデータ(これまでの経験)には含まれていない、未知の状況に対する余白をわざと作っているんです

私たちが願望を持つとき、それは過去の経験から学んだ価値観に基づいて設定したものです
でも世界は時々刻々と変化しているので、願望は設定した時とは違う未知の状況で叶えていくことになります
だから願望はあんまり細かく作り込まないほうが、叶うタイミングでのベストを引き寄せやすくなります

特定の願望を細かくイメージせずにおまかせにしたほうがいいのには、まだ別の理由がありますので、それは別記事で書きますね

 

【補足】
「そんなに正確にしなくていいから、もっとゆるくていいから自然に考えて」という表現がありますが、上記は特定の願望を設定することについての説明であって、日々の生活の中で完璧主義であることについては書いていません
「過去を完璧にシミュレートできても、それが未来を完璧にシミュレートできることには繋がらない」という話です