メモ記事:悪いタイミングで決断をしてしまったのが、運が悪くなった原因?

※引き寄せや潜在意識活用についての説明は、「掲示板からの転載」カテゴリーの記事にまとまっています。

 

占い師さんのブログなどを見ていて、気づいたことのメモです。

占い師さんのブログなどを見ると、「悪いタイミングで決断をしてしまったのが、運が悪くなった原因」と書かれていることが結構あります。

なるほど、それが原因か。

と思うような感じで書かれているんですが、そもそもこれは当たり前のことで、特にここが重要とか原因というわけではないと思います。

いつでも決断をしたら、つまり選択をしたら、そこで運命は分かれます。
Aを選ぶか、Bを選ぶか。
だからその分岐点が「運が悪くなった原因」?

これはちょっとおかしいです。

百歩譲って、ある意味、正しくもあります。
でも何も役に立つことは言っていない。と思います。
どういうことかというと、「もっと早く手を打つべきだったのに、決断が遅れてしまった」という場合、確かに「悪いタイミングでの決断」になっています。
でもそれが運が悪くなった本来の原因ではないですよね。
「タイミングがわからなかったから→タイミングも選択肢も間違えた」
判断力がなかったというのが原因です。

「悪いタイミングで決断をしてしまったのが、運が悪くなった原因」いうのは、目に見えることがベースの分析になっています。
決断をする、その決断にしたがって行動する、変化が起きる。
これらはすべて目に見えます。
でも本当の原因は、人の意思決定の方法であり、見えません。

こう考えて見ると、お医者さんと占い師さんは似ていますね。

医者は人の体に現れた不調を見て、対処療法を施します。
熱が出ているなら解熱剤を与えるなど。
本当は免疫力が弱いのが原因なんだけど、そこまでは面倒を見ない。

占い師は人生に現れた不調を見て、吉方位などを処方します。
本当は意思決定が間違っているから不調が起きるのですが、そこまでは突っ込まない。

医学を学ぶか、占い理論を学ぶかしないと、患者やクライアントは医者や占い師を頼るしかありません。

なぜ意思決定を間違えたのか?
なぜタイミングを誤り、選択肢を間違えたのか?

状況の認識と判断力があれば、大丈夫です。
そのために簡単にできて役に立つこととして、私が考えるのは「毎日よかったことを5つ書く」こと。
状況を正しく認識できるようになります。

それから「自愛」。
これは少し難しい人もいると思いますが、これをすれば受け入れがたい結論を受け入れやすくなり、正しい判断ができるようになります。

そして「シンプル化」。
これも難しいですが、これをやることで自分のいまの結論の誤りに気づき、正すことができます。
自愛が十分できていないと、シンプル化が迷走して、「シンプル化した願望を求めることが目的になる」「シンプル化の結論を受け入れられない」といったことになります。

占いは発生した事象ベースの統計的な思想からきているので、参考になる部分がたくさんあります。
一方で心理学は原理ベースの考え方です。
私は原理ベースの考えのほうが強力と思うので、心理学的なアプローチのほうが好きですね。
そのためか行動療法的なメソッドが好きです。
でも、人知を超えた部分、人がこう考えるはずだという常識を超えたところについての知識は、歴史の古い占いのほうが豊かなのではとも思っています。
ネットワーク理論の研究者が、人の運命に興味を持って書いた本もあります。
いつか科学と占いが統一されたら、ビッグデータ人工知能がそれを可能にしてくれたら、とても面白いし有益だと思うのですが。