「要領が悪くて友達作りが下手」の克服法

※引き寄せや潜在意識活用についての説明は、「掲示板からの転載」カテゴリーにまとまっています。

掲示板に書かなかったシリーズ、リクエストへの回答です。


135 : 幸せな名無しさん :2018/04/23(月) 00:21:53 QwMv2OsU0
1さん、とても分かりやすいです。これからのお話も楽しみにしています。
>>121
ゆるい方が上手くいくという人工知能の話で、以前仕事が上手くいかなかった時に、意外と完璧主義なんだねと言われてハッとしたことを思い出しました。自分は人工知能Aのパターン(100点とれるという意味ではなく、100点を目指すという意味で)だったから上手くいかなかったのかと納得です。
それから考えすぎなのかもしれませんが、昔から要領が悪くて友達作りが下手な方かなと思っています。過去に囚われたり、他人も気になってしまい、なかなか自分に自信がもてないので、その辺りの克服法というか、セルフイメージについても今後触れていただきたいです。
ベイビーステップでいいんだよって言われるとほっとしますね。


今回は

それから考えすぎなのかもしれませんが、昔から要領が悪くて友達作りが下手な方かなと思っています。過去に囚われたり、他人も気になってしまい、なかなか自分に自信がもてないので、その辺りの克服法というか、セルフイメージについても今後触れていただきたいです。

こちらの部分がテーマです。
書き込み全文を載せたのは、人柄がにじみ出ていてよくわかるからです。

以下、回答です。

まず書き込みがとても丁寧で、私の書いたことをしっかり読んでおり、私への気遣いも感じられます。
丁寧なところ、「意外と完璧主義なんだね」と言われたところから、仕事への取り組みも丁寧、細やかに色々考えて取り組むタイプなのではないでしょうか。
さて本題の「昔から要領が悪くて友達作りが下手な方かな」の意味。
要領が悪くて人から遠ざけられるという意味かもしれませんが、事実としては自分から他人に近づいていくのが苦手ということかなと思います。
「過去に囚われたり、他人も気になってしまい、なかなか自分に自信がもてない」と書いていたり、完璧主義と言われたエピソードからすると、自分から他人へ近づいていくことに自分でブレーキをかけやすいのかなと思います。
これらの克服法は、自愛とセルフイメージの再検討です。

まず自愛について。
自愛をどうやるのかは別記事に書いてあるので省略します。
自愛の面では、自信をつけるのも大切ですが、相性の悪い人には近づかないということも自愛です。
この読者の場合、とても繊細で、気遣いがあり、丁寧な人です。
その素晴らしさをわかってくれる人と付き合うといいです。
「そんな細かいところどうでもいい」といった大雑把な人と付き合おうとすると、両者疲れてしまいますので、ビジネス上の付き合いに留めたほうが無難です。

次にセルフイメージの再検討について。
自愛でセルフイメージについて「自分は愛されている存在、愛されるべき存在であることを確認、実感する」ことの他にもオススメしたいことがあります。
それが「セルフイメージの再検討」です。

読者のセルフイメージを見ていくと、まず「昔から要領が悪くて友達作りが下手な方かな」があります。
ここで読者は自分のことを「要領が悪い」と評価しています。
私の見立てでは、「実際は読者側が他人が怖くて近づけない」でも読者の認識としては「要領が悪いからうまくいかない」になっています(他人が怖いことも含めて要領が悪いと思っているのかもしれませんが、それならそれで置き換えてもらって構いません)。
私からすると「自分は要領が悪い」「要領が悪いからうまくいかない」という「セルフイメージ」は、「本当にそうなの?」と思える、筋の悪いところがあるもの。
「セルフイメージ」を変えるには、理想のセルフイメージへの変化を目指すアプローチが主と思いますが、私はまず「今のセルフイメージが妥当ではないのでは?」とチェックから入ることを勧めます。

要領は本当に悪いのかもしれません。
でも「要領が悪い」って具体的にはどんなことでしょうか?
掲示板ではわざわざ細かいことを書き連ねなかっただけかもしれませんが、ここをまず分解していきます。

仕事が遅いから「要領が悪い」と思うのか?
そうだとしたら、なぜ仕事が遅いのか?
一つ一つの仕事すべてに時間がかかるのか?
そうだとしたら、優先順位の付け方がうまくいかないのか?
それとも、必要以上に丁寧すぎるのか?

などなど、上記は一例にすぎませんが、自分が自分に貼るために「要領が悪い」というラベルを持ち出してきた根拠となる、具体的な出来事を再確認します。
問題を具体的に明確にすることが大切です。
たとえば「家が汚い」とだけ大雑把に捉えてしまったら、「どこからどう手をつけたらいいのか」わかりません。
問題設定の筋が悪い。
だから「一番小さな部屋から、まずは空きペットボトルを片付ける」などのように、ものごとを具体的に捉えて、全体ではなく部分から取り掛かります。
そしてここで重要なのは、「(一気に家全体をきれいにして)問題を解決すること」でなく、「今より幸せになること(さっきより少しでも家がきれいになって、元気が出ること)」です。
「解決すべき問題を自分の中に探す」この落とし穴にはまらないように。
自分のセルフイメージがおかしいことがわかったら、そして自愛が進んだらそれでよし。
「正しいセルフイメージを追求すること」はここでは目的ではありません。
強いて言えば「自分は愛されている存在、愛されるべき存在であること」これが正しいセルフイメージです。

まとめます。

要領が悪かったら悪いでいいんです。
それでも友達は作れますし、要領が悪い自分を要領が良い人にサポートしてもらってもいいんです。
人を助けて喜びを感じる人はたくさんいます。
繊細な感覚を持っている人と友達になって、その繊細で豊かな世界観を共有させてもらいたいと思う人もたくさんいます。
自分を「変えよう」と思うより、自分の良さを理解して、それを発信してほしいです。
そうすれば、その素晴らしさを感じ取り、評価できる能力のある人に見つけてもらえます。
自分もまた同様に、他の人を探して、ネットならまずROMだけでもいい。
ツイッターならフォローしてみるとか。
リアルなら行きつけのお店(つながりたいと思える店主、お客さんのいる)を探して通ってみるとか。
段階的に近づいていきましょう。

人はうまくいかないことがあったとき、自分を納得させるための理由を探します。
今回は「要領が悪い」が理由として採用されました。
それは正しいかもしれないけど、私が見てきたところ、正しくない理由を正しいと信じ込んでいる人が大半です。
それなりに「それっぽく見える」ちょっとだけ弱いところかもしれません。
でも「それ」による影響が実際は10%だったとしても、「それが100%悪いんだ」と信じ込んでしまう。
現実を見誤ってしまう。
なぜこんなことをするのか?
何か一つにすべての責任を負わせれば、他にもう原因を探さなくてよくなる。
もう大丈夫。安心できるからです。
同じ仕組みで「間違った願望設定をして苦しんでいる人」がたくさんいます。

自分が今考えていることは、たくさんある選択肢の中の一つにすぎない。
もっともっと素晴らしい考え方が世の中にはある。
たまたま今の自分には見えなくて、その実在は信じられないとしても、確かに存在する。
青い鳥のようなものが、見えていないだけで、すでに自分の手の届くところにある。
これが信じられるようになれれば、自分の気持ちが不安定でも引き寄せはできます。
「安心して不安でいる」こともできます。

セルフイメージを疑うところから始めてみてください。
「頭の中で考えている自分」をいったん脇において、「実際の自分」をよく見てください。

ここで「見る目を養う」のに「毎日よかったことを5つ書くワーク」が役に立ちます。