252 お金とは何か?

【お金とは何か?】

次のような人に向けて書きます

・お金に困っている(と思っている)
・大金が欲しい
・なかなか引き寄せできない

このような人はおそらく「お金」を「万能の魔法の杖」みたいなものと思っています
「お金さえあればうまくいく」
「たくさんあればたくさん安心」
違いますか?

魔法の杖でないなら、お金とは一体何でしょうか?

お金とは、
「それ自体を手離すことで、他の何かを手に入れるための道具」
です

さらにお金には限界があります

売りに出ているもの
値段のついているもの

そういうものしか買えないということです

売りに出ていないもの
値段のつけられないもの(現所有者が値付けを拒否するもの)

これらはお金では買えません
タイタニックの映画をみたことがありますか?
札束を出して救命ボートに乗ろうとした富豪が拒否されるシーンがあります
お金の力ではどうしようもないことがあるという一例です

お金を魔法の杖のように感じている人は、小銭と大金を違うものように感じています

・小銭→何にも役に立たない
・大金→魔法の杖

大金もバラせば小銭、小銭も集積すれば大金です
同じものです
大金だったら一円玉が純金製だったりしますか?
いくら持っていようが、一円の価値は同じですよね(相場は毎日変わりますが)

大金と小銭を別物だと考えている人は、大金だろうが小銭だろうがお金に違いがないことに気付いていません
目の前の小銭は自分がほしいお金そのものであるのに、それを軽視して、「魔法の杖であるお金(実在しません)」を探しにいきます
目の前にある欲しいものを否定して、実在しないものを探し続ける
永遠に見つかりませんよね

お金には別の特徴もあります
価値が不変ではないことです
日本円の相場も常に変動しています
お金の信用度合いが常に変動しているということです
ジンバブエドルハイパーインフレの話を聞いたことがありますか?
100兆ジンバブエドル札が発行されたこともあるとか
政府が通貨単位の切り下げを行って、1000億ジンバブエドル→10ジンバブエドルとなりました
このように金額=価値ではありません

わかりやすいように、だいぶ極端な例を出しましたが、いずれも本当のことです
日本はとても平和、つまり安定しているので、お金の価値が不変ではないという感覚が薄いかもしれません
特に「お金がない」「お金さえあればなんとかなる」と思っている、お金のことをあまり知らない人は、そういう感覚がないかもしれません

お金の本当の姿を知ることは、幻想を期待することをやめて、本当のお金の力を知ることです

「お金が好き」という人は、その意味を掘り下げてみるといいと思います
形が好き、手触りが好きというなら、その人は「お金フェチ」です(古銭コレクターとか)
多くの人はそうではないはずです
「売りに出ているもの、値段がついているものを手に入れることができる」から好きなはずです
1億円入った銀行口座、でも凍結されていて永久に使えない
これをもらってうれしいですか?
通帳残高の1億円を見るだけで満足できますか?
お金とは「それ自体を手離すことで、他の何かを手に入れるための道具」ですから、使えないお金は0円と同じですよね

「お金がほしい」「お金が好き」
もう一段掘り下げて、それは一体自分が何をお金に期待しているということなのか?
考えてみるといいと思います