86 特定の願望を細かくイメージせずにおまかせにしたほうがいい理由(1)

【特定の願望を細かくイメージせずにおまかせにしたほうがいい理由(1)】

>> 1で元祖1式が好きと書いた通り、私は特定の願望を細かくイメージして願うより、お任せするほうがいいと考えています
それは私たちが自分で考えつく願望は必ずしもベストなものでないと考えているからです

人工知能で説明しますね

人工知能は与えられたデータをもとに学習します
一般的に与えられるデータが多ければ多いほどうまく学習でき、賢い人工知能になります

サイコロの目の出る確率を人工知能に学習させるとしましょう
サイコロの目の出る確率は、理論上はどの目も同じで、6回振ったら、どの目も一回ずつ出るという計算になります
でもそれはあくまで理論上の話なので、実際にサイコロを6回振ってみたら、1が二回出て、4が一度も出なかったりします

この6回サイコロを振っただけのデータから学んだ人工知能は「サイコロを振ると、1が二回出て、4は一回も出ない」と学びます(極端に「4の目は出ない、1は他の目の2倍出る」と学ぶかもしれません)
実際はどの目も同じ確率で出るので、サイコロを振れば振るほど「なんだよ4も結構出るし、1は言うほど出ないじゃん」みたいなことになります
学習に使われたデータについては完璧に正しい答えを返せたとしても、この人工知能は「サイコロの目の出る確率」についてうまく学習できたとは言えません

サイコロを何回も振っていくと、出なさすぎたり出すぎたりの差はだんだんなくなってきて、どの目も出る確率は本来の値である1/6に近づいていきます
だからたくさんサイコロを振ってたくさんのデータを与えれば、人工知能はより正しい確率を学習できます

では私たちで考えてみましょう
私たちは生まれてからこれまで、たった一人分の人生をそれも部分的に(死ぬまでが人生全体として)経験してきました
これまで生きてきたような限られた範囲内での出来事はそれなりに把握して、これまで何とかやってきたと思いますが、本来の世界の姿を学ぶには、どう考えてもデータが足りないですね?
しかも世界はどんどん変化していて、常にデータを更新して、世界に対する理解を更新しないとついていけません

潜在意識も一人分の部分的な人生しか経験していない点では同じですが、無意識下に自分よりはるかに大量のデータを持っているはずです
データがたくさんあるほうが賢くなるということは、つまり自分よりも潜在意識のほうがはるかに賢い判断ができます
サイコロの例で言ったら、隣のテーブルでの実験を目の端に捉えて無意識に記憶していて、こっそりその結果も使って(これでデータ量は2倍です)賢くなっちゃってるみたいなことです
もしかしたらさらに奥のテーブルで「5回目にサイコロを振った結果は2です」など読み上げている声も聞いちゃっていて、データ量はさらに3倍かもしれません!

そのようなわけで自分よりも潜在意識のほうがはるかに世界についてよく知っていて、自分よりも正しい判断ができるわけです
だから潜在意識にまかせておいたほうが、自分で考えつくよりまともなことを考え出してくれます

潜在意識に「一番いいのを頼む」と注文を出す
あとは目の前の好きなことを楽しみながら、どーんと構えて待つ

基本的に自分のやることはこれだけです
(一番いいのって何?という話は別途書きます)

>>32 で書いたように、何か見たいものがあったら自分はそちらへ目を向けるだけ、瞳孔をどうとか水晶体をどうとか細かいことは潜在意識がやってくれます

このように難しい計算は潜在意識を邪魔せず自由にやってもらって、「次は何持ってきてくれるのかな?」くらいに思っていた方が楽だし楽しいし、思いもよらぬいいものを持ってきてもらえますよ

また、特定の願望を細かくイメージせずにおまかせにしたほうがいいのには、別の理由もあります
それは別記事で書きますね